奥田民生のプロジェクト"カンタンカンタビレ"をお手伝いするレコーディングエンジニア、宮ちゃんこと、
宮島哲博が"カンタンカンタビレ"について皆さまの質問にお答えします。
YouTubeのコメント欄に寄せられた質問をはじめ、簡単な質問からマニアックな質問まで、
はたまた全然関係ない事など何でもOK!
宮ちゃんが気が向いた時に、更新されると思います。どしどし、質問をお待ちしております!
8BEAT masterさん
【#4-5:ミックスダウン】奥田民生「カンタンカンタビレ~嵐の海編~」
各チャンネルのコンプとEQの設定(特にコンプの細かい部分やかけ録りか後かけか)を知りたいです。
フミヤさんバージョンも大好きでデモがそのまま本チャンになったってのもこの動画を見たら納得です!
コンプレッサーは全てかけ録り。「UREI 1176LN」ブラックパネルのです。
細かい設定は映像を御覧ください。
EQも映像を見るしかないですね。
TASCAMのミキサーのツマミの
オレンジ・イエロー・オレンジ・オレンジ
この4つ並んだセクションがEQですが、上から
①オレンジ 10kHzのレベル
②イエロー 250Hz~5kHzの周波数
③オレンジ ②のレベル
④オレンジ 100Hzのレベル
がんばって分析してみてください。
パンキーバッドヒップさん
【#5-3:3本目ギター&タンバリンREC】奥田民生「カンタンカンタビレ~スロウサーフィン編~」
なんていうエフェクターですか???
この時実際に何モードだったか覚えてはいないけど、映像からはMODのOVERTONEじゃないかな?
ダブラーって感じのサウンドしてる。
少しハーモナイザーも掛かってる風にも聴こえるね。
あとはOD/DSも使ってると思うよ。
taku rockさん
【#6-5:ボーカルREC】奥田民生「カンタンカンタビレ~R.G.W.編~」
こんなにでかい声なのにマイク音割れしないの何故だ??
①マイクロフォン
ここではボーカル用としては最もポピュラーと言える「SHURE SM58」を選んでます。
各メーカーたくさんありますが、ボーカル向きと言われてるダイナミック型のマイクロフォンを
選んでおけば大きな入力を与えたとしてもまずここで歪んだりすることは無いでしょう。
②プリアンプ
この時は「NEVE」製のパーツを使ったプリアンプを使用してますが、
これが元々過大入力に対して強い。そして適切なレベルセッテイング。
③コンプレッサー
簡単に説明すると、設定したレベル以上の入力に対してゲインを抑える機器。
これを上手に使ってやるとレベルも均一化され大入力も対応できる。
④録音レベル
そして録音する際に「VUメータ」を常に確認すること。
適正にレベル管理していれば、でかい声にも音が割れたり(歪んだり)はしなくなります。
chananboさん
【#6-5:ボーカルREC】奥田民生「カンタンカンタビレ~R.G.W.編~」
使ってるヘッドフォンはどこの何だろう 知ってる人います??
SONY「MDR-CD900ST OT MODEL」
http://okudatamio.jp/goods/2010headphone/
2010年に限定発売されたヘッドフォンです。
現在は販売されていません。
しかし現行でも販売されている、SONY「MDT-CD900ST」と基本的には同じものです。
大村真一さん
【#6-6:ミックスダウン】奥田民生「カンタンカンタビレ~R.G.W.編~」
卓上のモニター何使ってますか??
「YAMAHA MSP3」「KRK V4 S4」の2機種。
2000年頃、それまでメインで使っていた「YAMAHA NS-10M」の後継機種として出た「YAMAHA MSP10」。
実際にこの「MSP10」は長い期間メインモニタースピーカーとして使用してきましたが、
同時期に発売された「MSP5」「MSP3」も優秀なモニター、とてもナチュラルで使い易い。
「MSP3」だけは現在でも変わらずに作られてるのが嬉しい。
現行の「MSP STUDIO」シリーズは全くの別物なのでご注意を。
8BEAT masterさん
【#6-6:ミックスダウン】奥田民生「カンタンカンタビレ~R.G.W.編~」
1178ともう一個コンプかプリアンプかが増えていらっしゃる。
何の目的で使ったんでしょうか??__
UREI 1178の下にマウントしている黒い物体ですね。
あれは、「Drawmer 1960」と言うPre Amp / Compressorです。
今回協力してくださってるTASCAMさんで取り扱いがあったのでお借りしていました。
残念ながら登場する機会はありませんでした。
saviさん
ドラム録音の際にSONYのビンテージな感じのマイクがありましたが、
あれは C-37Aでしょうか?
宮ちゃんのセレクトなのかなと思いました。
あのマイクを選んだポイントなど知りたいです。
あれは確かにSONY製の古いビンテージマイクロフォンです。
トランジスタ・タイプのコンデンサマイクロフォンです。
調べたら「C37A」は最初期のチューブ(真空管)方式の型番みたいなので
今回使用したのはただの「C37」でしょうか?詳細不明です。
RIDEシンバルを中心にドラムキット全体をこれで狙ってみました。
このSONY「C37」や「C38」は多くのコンデンサーマイクロフォンよりも高域が
優しいサウンドをしており今回採用してみました。
あべたみさん
SUNNYで!で使用されていたのはJerryJonesのロングホーンベースでしたが、
サンフジンズやリングサイドで使用されていたのでしょうか?
ずっとDANELECTROだと思ってました。
マジか!!
僕もずっとDANELECTRO製だと思ってた(笑)
サンフジンズで使用していたのもコレですね。
つっちさん
民生さんが実際にライブで使っているギターは使わないのですか?
使ってないすか?
Gibson ES-330なんてライブでも多く使用されて思いますが。
ライブで使ってるのはある意味万能なギターな訳で。
しかしレコーディングではかなり絞った使い方が可能なので、
ライブでは使わないリッケンバッカー等も登場してきます。
ともろーさん
カセットマスターを作った後、どのような過程を経て配信用音源になるのか気になります。
多分動画で取り上げられることはないとおもうのでどんな機材を使ってるのでしょうか?
現状ではカセットテープマスターからUNIVERSAL AUDIOのD/Aコンバータでデジタル変換して、
それがそのまま配信用音源になります。
aotさん
カンタンカンタビレで録音された曲をダウンロードしたのですが、
他の曲より音が小さいようで、いつも手元で音量を上げて聴いています。
毎回、音量を調節しないで、聴くことはできるでしょうか?
ダウンロードする時に何か設定が必要だったのでしょうか?
ちなみにsonyのWALKMANを使用しています。
お手間かけちゃいましたね、申し訳ないです。
通常はMIXDOWNされた音源は「Mastering」と言う作業を経てから配信・発売になるのが
通常なのですが、何もしていません。
今回の「カンタンカンタビレ」の発端の趣旨としてあくまで「そのまま」を
お届けしましょうって事になりまして。
そのために他の曲よりレベルが小さく感じるのだと思います。
ダウンロード時に間違いがあった訳でも、WALKMANに問題がある訳ではありませんので。
アズリータさん
自宅でご近所迷惑にならないように、ギターアンプの能力を最大限に
活かす、おススメの機材があれば教えて下さい。
カンタンカンタビレでは、スピーカーシミュレータを通して、
ご近所迷惑にならないように録っているとのことですが、
自宅でアンプのクラシックゲインを上げても爆音にならないアッテネータや、
スピーカーシミュレータのオススメがあれば教えて下さい。
アンプはマーシャルDSLの5Wですので、センド・リターン端子があります。
何といってもオススメは「カンタンカンタビレ」の中でも使用されている
「Palmer PDI-03」スピーカーシュミレーターです。
実際にココで使用してるのは現行機種ではなくて'90年代の初期型のモノです。
中古品を使用しています。
使ってらっしゃるマーシャルDSLを調べてみると「EMULATED LINE OUT」ってのが
あるみたいですね。まずそれを試してみるのはどうでしょう?
ooyamaさん
こんにちは。
ヘロスタジオがどのような場所にあって、どのような環境なのか分かりませんが
(勝手に某レコード会社ビルの一室ではないかと予想していますが…)、
ヘロスタジオを構築するにあたり何か防音対策や音の響きを調整する対策はされたのでしょうか?
もし家庭でも真似できることがあれば参考にしたいと思い質問させていただきました。
実は全くなんの対策も調整もしていません。
おかげでボーカル・レコーディングの際、フトン被ったりしてる訳です(笑)
ご家庭でも役立つかもですが、ご家庭なら押入れやクローゼットに入ったほうが防音になるかも
知れませんね。
あくまでもDIY精神でこれからもお送りいたします。
おかげで工具が充実してきました。